愛の聖母園では以下の専門職を配置しています。お気軽にご相談ください。
家庭支援専門相談員(ファミリーソーシャルワーカー)
ファミリーソーシャルワーカーは、保護者などへの支援を通じて子どもの家庭復帰を支援する専門職です。彼らは施設を退所した子どもたちの相談援助や地域の関係機関との連絡・調整、地域の子育て家庭の相談援助も行います。また、虐待などの理由で入所している児童の保護者に対し、児童相談所との連携を図りながら、電話や面接などで早期の家庭復帰や里親委託などを実現するための相談接助を提供し、入所児童の早期退所と親子関係の再構築を目指しています。
【家庭支援専門相談員になるための要件】 以下の条件を満たすことが、家庭支援専門相談員になるための要件となります:
- 児童養護施設などで5年以上の勤務経験を有すること。
- 社会福祉士などの資格を保有していること。
以上が、ファミリーソーシャルワーカーとなるための要件です。詳細な情報は当該施設のウェブサイトをご確認ください。
里親支援専門相談員(里親支援ソーシャルワーカー)*鹿児島県では4Sといいます
里親支援ソーシャルワーカー(4S)は、児童相談所の職員や地域の里親会などと連携し、里親の開拓や研修、里親家庭への相談対応など、里親を支援し施設とのつながりを築く役割を果たします。彼らは児童養護施設や乳児院において、地域の里親やファミリーホームを支援する拠点として機能し、児童相談所の里親担当職員や里親委託推進員、里親会などと連携して以下の目的を達成します: (a) 所属施設の入所児童の里親委託を推進する。 (b) 退所した児童に対するアフターケアとして里親を支援する。 (c) 所属施設以外の地域支援として里親支援を行っています。
このようにして、里親委託の推進や里親支援の充実を目指しています。
「里親支援専門相談員」は、里親家庭に相談に応じる役割を果たす専門職員です。この仕事では、虐待などに苦しむ子供たちを受け入れる里親を支援し、養育における悩みを軽減することが主な任務です。
具体的には、里親が抱える問題や懸念に対処するために、相談員は研修や相談を通じてサポートを提供します。これにより、里親と子どもたちの安定した関係を築き、子どもたちが過去の傷を癒し、成長できるように助けています。
里親支援専門相談員連絡に就くには、特定の要件があります。たとえば、社会福祉士または精神保健福祉士の資格を持つことが求められます。また、児童福祉法の規定に基づく資格や、児童養護施設での実務経験が5年以上あることも条件です。これにより、相談員は里親制度に深い理解と、ソーシャルワークの視点を持った専門家として活動しています。
心理療法担当職員
児童養護施設において、心理療法担当職員は大変重要なポジションを担っています。心のケアが欠かせない状況で、彼らが担当するのは被虐待児などのケースに1対1で対応することや面接を通じた援助、当該児童の保護者へのサポートです。この仕事には、心理学の専門知識が不可欠であり、臨床心理士や公認心理師といった資格を有していることが求められることもあります。虐待等による心的外傷等のため心理療法を必要とする児童等及び夫等からの暴力等による心的外傷等のため心理療法を必要とする母子に、遊戯療法、カウンセリング等の心理療法を実施し、心理的な困難を改善し、安心感・安全感の再形成及び人間関係の修正等を図ることにより、対象児童等の自立を支援することを目的としています。
資格取得と必要なスキル
大学で心理学を専修し卒業することが前提です。また、児童養護施設によっては、臨床心理士や公認心理師の資格を所持していることが求められます。これにより、心理療法の技術やアプローチが確かなものとなり、子どもたちや保護者への支援がより効果的になります。
臨床心理士資格取得について
臨床心理士資格を取得するためには、指定大学院や専門職大学院の修了が必要です。また、医師免許を持っている場合は、心理臨床経験が2年以上あれば資格取得が可能です。これらの資格を持つことで、心理療法担当職員はより専門的なアプローチを通じて子どもたちの心の健康を支えます。
詳細については、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会のホームページを確認してください。
職業指導員
職業指導員は、児童養護施設において、児童たちが将来の職業を選択し、自立した生活を築けるようにサポートする役割を担っています。
役割と目的
主な目的は、児童たちが基本的な勤労能力と態度を身につけ、自分の適性や能力に合った職業を選ぶ手助けをすることです。これを実現するために、相談や助言、情報提供、実習、講習などの様々な手段を駆使し、児童たちが就労し、自らの人生を切り開いていけるように支援します。
上級学校への進路相談
職業指導員は、児童たちが進学を考える際にもサポートを提供します。上級学校への進路相談では、個々の適性や興味を考慮し、最適な進学先を見つける手助けを行います。必要な資料や情報提供、進学先の調査、志望校への準備など、総合的なサポートを通じて、児童たちが自分の将来に向けて前向きに進むお手伝いをします。
職業指導員は、児童たちが社会での一員として自分らしい生活を営むための力を育む大切な存在です。進路相談では、児童たちが進学や職業選択において自分の夢や目標に向かって歩むことを支援し、自己実現を促進しています。